「点のバリアフリー」から「線のバリアフリー」へ

ここ2回、バリアフリー法についてブログで取り上げてきました。

この法律が施行されてから、一定の期間が経つのですが、どうして障害当事者の社会参画が進まないのでしょうか。そしてNPO、市民活動としてどんなことが出来るのでしょうか。

今回も少し書いて行きます。

エレベーターがあるのに、なぜたどり着けないのか

「この駅はエレベーターがあります」

そう聞いて行ったのに、目的地にたどり着けなかった。

そんな経験はないでしょうか。

設備は“ある”。でも、“使えない”。

このズレが、いまのバリアフリーの課題です。


「点」は増えた。でも「使える」とは限らない

バリアフリー法によって、

  • エレベーター
  • 多目的トイレ
  • スロープ

といった設備は確実に増えました。

しかし、

「整備した」=「使える」ではない。

ここに大きな問題があります。


「最後の1段」で使えなくなる

例えば、

  • 駅にエレベーターはある → でも途中に段差
  • 施設に多目的トイレはある → でも入口に段差
  • 点字ブロックがある → でも途中で遮られている

結果、

目的地にたどり着けない。

99%整備されていても、最後の1段があれば使えません。

バリアフリーは「一番弱い部分」で決まります。


必要なのは「線」で考えること

大事なのは、

出発地から目的地まで、つながっているか。

でも現実は、

  • 道路
  • 建物

それぞれ管理が分かれていて、

管轄の継ぎ目に段差が生まれる。

これが「線にならない」原因です。


情報も「点」で止まっている

施設のサイトに「バリアフリー対応」とあっても、

  • どこから入れるのか
  • どうやって行くのか

は分からないことが多い。

だから結局、

行ってみないと分からない → 使えなければ引き返す

という状況になります。


トイレマッププロジェクトができること

私たち

NPO法人みんなのトイレマッププロジェクトは、

これまで「点」としての多目的トイレ情報を可視化してきました。

これから必要なのは、

点と点をつなぐこと。

  • トイレまでの経路
  • 実際に通れるかの確認
  • 写真や地図での可視化

当事者と一緒に歩いて調べることで、

“使える情報”にしていきます。


おわりに

「設備があること」と「使えること」は違います。

その差を埋めるのは、

実際に通った人の記録と視点です。

バリアフリーを「点」ではなく「線」で考えること。

それが、本当に使える社会への一歩だと考えています。

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