情報があることで、外出できる人がいる
皆さんは、外出するときに、目的地にトイレがあるかどうかを気にしたことがあるでしょうか。
もちろん、長時間の移動であれば気になることもあると思います。しかし、車いすを利用している方や身体に障害がある方にとっては、トイレがあるかどうかだけでなく、「自分が使えるトイレなのか」ということが、とても大切な問題になります。
多目的トイレが設置されていても、扉の開閉方法や便器の位置、手すりの形状、鍵の高さなどによって、使える人もいれば、使えない人もいます。
そして、そうした情報が事前に分からないために、外出そのものを諦めてしまう方もいます。
私たちNPO法人みんなのトイレマッププロジェクトは、そんな状況を少しでも変えたいと考え、バリアフリー情報を調査し、ITを活用して分かりやすく届ける活動を続けています。
今回は、私たちの活動を支えていただくための、継続寄付についてご紹介させてください。

現地に行かなければ分からない情報がある
私たちは、宮城県石巻市で150か所以上の多目的トイレを調査し、Web上で情報を公開してきました。
そして現在は、「仙台版みんなのトイレマップ」の作成にも取り組んでいます。
インターネットで調べれば、多目的トイレの設置場所はある程度分かる時代になりました。しかし、実際に使えるかどうかを判断するための情報は、まだまだ不足しています。
例えば、トイレの鍵ひとつをとっても、手が不自由な人にとっては、鍵の形状や位置によって、自分で施錠できるかどうかが変わってきます。
こうした細かな情報は、施設のホームページだけでは分かりません。
だからこそ、私たちは実際に現地へ足を運び、写真を撮影し、設備を確認しています。
ここで、どうしても必要になるのが調査のための移動費です。
調査先は仙台市内のさまざまな場所にあり、公共交通機関や自動車などを利用して移動する必要があります。障害当事者が調査に参加する場合には、その人に合った移動手段を確保することも大切です。
一か所の調査にかかる移動費は、それほど大きな金額ではないかもしれません。しかし、何十か所、何百か所と調査を積み重ねていけば、決して小さな負担ではありません。
情報を必要としている人に届けるためには、まず情報を集めに行かなければならない。
当たり前のことですが、この部分を継続していくための資金が、私たちには必要なのです。
AIを活用して、少人数でも多くのことに取り組む
もうひとつ、私たちが積極的に取り組んでいるのが、AIの活用です。
当法人は、設立当初からITを活動の中心に据えてきました。そして近年は、生成AIを活用することで、これまで以上に幅広い業務に取り組めるようになってきました。
例えば、Webサービスの開発、プログラムの作成、文章の整理、資料作成、情報発信などです。
これまで多くの時間が必要だった作業も、AIを適切に活用することで効率化できるようになりました。
私自身、身体に障害があり、パソコンの操作にも時間がかかります。しかし、AIを活用することで、これまで以上に多くの仕事に取り組める可能性を感じています。
ただし、ここで誤解していただきたくないことがあります。
私たちは、AIを使って楽をしたいわけではありません。
AIを活用することで、障害があっても、少人数の団体であっても、より多くのことに挑戦できる。その可能性を示していきたいと考えています。
一方で、AIがどれほど進歩しても、現地のトイレの鍵を確認したり、車いすで実際に利用できるかを判断したりすることは、現場にいる人間の役割です。
AIで効率化できる部分は積極的に効率化し、人間にしかできない現地調査に、より多くの時間と力を注ぐ。
これが、私たちの目指している活動の形です。
もちろん、AIやITのサービスを継続して利用するためにも、一定の運営費が必要になります。
小さなNPOだからこそ、継続的なご支援が力になる
NPO法人みんなのトイレマッププロジェクトは、決して大きな団体ではありません。
大勢の職員がいるわけでも、潤沢な活動資金があるわけでもありません。
しかし、私たちには、障害当事者だからこそ気づける視点と、それをITによって社会に届ける技術があります。
これまで助成金などのご支援をいただきながら活動を進めてきましたが、助成金には対象となる事業や期間が定められています。
一方で、多目的トイレの調査や情報の更新、Webサービスの維持管理は、一度実施すれば終わりというものではありません。
施設の設備が変われば情報を更新する必要がありますし、新しい施設ができれば、また調査に出かける必要があります。
こうした日々の活動を安定して続けていくためには、使い道に一定の柔軟性がある継続的な資金が大きな支えになります。
私たちは現在、クラウドファンディングサービス「READYFOR」において、継続的なご寄付を募集しています。
毎月500円からご支援いただくことができ、単発のご寄付も受け付けています。
いただいたご寄付は、多目的トイレなどの現地調査に必要な移動費、情報を公開するためのIT環境の維持、AIを含むデジタル技術の活用など、活動を継続し発展させるために大切に活用していきたいと考えています。
また、ご支援いただいた皆様には、定期的に活動の様子をご報告しています。
あなたのご支援が、誰かの外出につながる
私たちが目指しているのは、単に多目的トイレの情報をたくさん集めることではありません。
情報があることで、自分で行き先を選べる。
情報があることで、初めての場所にも行ってみようと思える。
そして、情報があることで、これまで外出を諦めていた人が、一歩を踏み出せる。
そんな社会をつくっていきたいと考えています。
私たちの活動は、現地に足を運ぶことと、ITを使って情報を届けることの両方があって、初めて成り立ちます。
AIなどの新しい技術も積極的に取り入れながら、一つひとつの情報を丁寧に積み重ねていきます。
そのためにも、皆様のお力をお貸しいただければ幸いです。
月々の小さなご支援が、次の一か所の調査につながり、やがて誰かの外出の選択肢を増やすことにつながっていきます。
「バリアフリー情報を誰かの一歩に」
この思いに共感していただける方は、ぜひ私たちのサポーターになっていただければ嬉しく思います。
引き続き、NPO法人みんなのトイレマッププロジェクトをよろしくお願い申し上げます。
READYFOR「みんなのトイレマッププロジェクト」サポーター募集
https://readyfor.jp/projects/toiletmapproject
毎月500円からの継続寄付、または1,000円からの単発寄付で応援いただけます。