先週、このブログで
「バリアフリー法とNPO」という記事を書きました。

この記事を書いたきっかけは、Google検索の動向を調べたことでした。
「障害者」というキーワードに対して、関連ワードとして
「バリアフリー法」が多く表示されていたのです。
つまり、一定数の方が
「障害者 × バリアフリー法」という文脈で検索している。
それならば、このテーマで記事を書けば、
必要としている方に届くのではないか。
そう考えて執筆しました。
しかし、反応は薄かった
ところが、実際に公開してみると
思ったほどの反応はありませんでした。
読まれていないわけではない。
でも、「届いた」という手応えもない。
ここで、少し立ち止まって考えてみました。
そこで立てた仮説
もしかすると——
「障害者 バリアフリー法」と検索している人は、
制度を知りたい人ではなく、
“困っている当事者”なのではないか?
という仮説です。
法律と現実のズレ
バリアフリー法によって、
多くの施設は整備されてきました。
エレベーターがある
多目的トイレがある
段差が少ない
しかしそれでもなお、
- 車いすでは使いづらいトイレ
- ボタンの位置が遠い設備
- 介助が前提になっている設計
こうした「あと一歩足りない」状況は、
現場にはまだまだ存在しています。
つまり、
制度としてのバリアフリーと、
個々の身体との間に“ミスマッチ”が起きている。
解決の方向はどこにあるのか
では、このミスマッチはどうすれば解決できるのか。
もちろん、設備改善は重要です。
しかし、それには時間がかかります。
一方で、すぐにできることがあります。
それが——
情報の公開です。
情報が「選べる自由」をつくる
例えば、
- トイレの広さはどのくらいか
- 手すりの位置はどうか
- 入口の幅は十分か
- ボタンの高さは使える位置か
こうした情報が事前にわかれば、
その場所に
「行けるか」「行けないか」を
自分で判断できます。
これはとても重要なことです。
なぜなら、
“行ってみないと分からない不安”を減らすことができるからです。
私たちの活動の意味
私たち
NPO法人みんなのトイレマッププロジェクトは、
まさにこの部分に注目しています。
- 多目的トイレの調査
- 写真や情報の収集
- ITによる可視化
さらに今後は、
- 駅のホームとエレベーターの位置関係
- 移動のしやすさの情報
といった領域にも広げていきます。
仮説から実践へ
今回の仮説が正しいかどうかは、
まだわかりません。
でも少なくとも、
「制度を知りたい人」ではなく
「困っている人が検索している」
そう考えたときに、
私たちがやるべきことはより明確になります。
最後に
バリアフリーは、
「あるか・ないか」ではなく、
**“使えるかどうか”**がすべてです。
そしてそれを支えるのが、
具体的な情報です。
私たちはこれからも、
その情報を集め、届けていきます。
それが、誰かの「一歩」につながると信じて。